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コンクラーベと鎖骨とピアノ

ローマ教皇ベネディクト16世の退位にともない、
教皇選挙をさすコンクラーベという言葉を
たびたび耳にします。


「ローマ教皇選挙がなんで『根競べ』?!」
枢機卿の皆さんには根性も必要でしょうが…


まさかそんなわけはありません。

今日は神経可塑性と外国語習得のテーマを
ちょっと後回しにして語源のお話により道します。


実はコンクラーベではなくてコンクラー「ヴェ」なんです。
これはラテン語のcum clavisに由来します。


cum は「共に、ついている」
clavisは「鍵、かんぬき」という意味で
「鍵つき」部屋を表します。



昔むかしの教皇選挙が紛糾し、
業を煮やした民衆が選挙人である枢機卿たちを
部屋に閉じ込めて鍵をかけ
「ちゃんと決まるまでは出てきちゃダメ」
としたのがコンクラ―ヴェの起源とされています。


女子パウロ会の教皇選挙解説はここをクリック


さて、cumはcon(m)と母音を代えて英語に入って
来ました。


例えばcompany。会社、と思い浮かびますが、
もともとは一緒にパンをたべる仲間のこと。
会社はそういう仲間と運営するものなのですね。
いまではcomも出世したもので、
ネット上はパン抜きの「.com」だらけです。


さて、clavisはそのままでは英語では
あまり見かけません。

鍵のような日常品は南欧からラテン語を
輸入するまでもなく

caegというゲルマン語系の名前が
もうちゃんとついていましたから。


その代わり忍び込んだのが医学と音楽の世界。


clavicle「小さな鍵、かんぬき」と呼ばれるのは…
鍵骨…ではなくて、鎖骨です。


250px-Clavicle_-_anterior_view.png



そして、弦に直接触れずに、「clavis 鍵、かんぬき」を
動かして叩いたり弾いたりするのが「鍵盤」楽器、
クラヴィーアclavierというわけです。

DSC01904_web2.jpg


これをゲルマン的に言えばkey boardですから
これを書くために私がいま指を走らせているのも
クラヴィーア、ということになりますね。



ちなみにご高齢とご心労で退位なさった
ベネディクト16世。Benedictは
bene「良い・善い」+dict「ことば」から
成り立っています。
「賛歌・祝福」と訳されることが多いようですが
語源をふりかえると「祝詞」(のりと)なんて
言ってみたくなります。

ああ!語源の話はつきません~。


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テーマ : 英語・英会話学習 - ジャンル : 学校・教育

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