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目・耳・足にも利き側が!【英語学習との意外な関係】

学びのしくみはシームレス


さて、曜日で英語と神経発達、身体感覚のお話を分けるのが早くも無理に感じられてきました。そもそも人間がこの世ですることはひとつづきにいろんな分野にまたがっています。特に教育、学習に関することを教える側の都合で小さな分野におしこめると学び手が迷惑します。これはいけません。



利き側、手だけじゃありません


ところで、利き側は手ばかりでなく、目・耳・足(そして脳)にもあるのですよ!そういえば、ボールを蹴るのはいつもこちら…重心は反対だ…と思いあたることでしょう。

利き側とそうでない側は「アリとキリギリス」のように働き者とサボる者のような関係ではありません。優秀なリーダーとそれを支える優秀な右腕(!)のような関係だと言われています。信長と秀吉…近藤勇と土方歳三…どうも違いますねえ。いい例はないですかねえ。(チャゲアス?)

さて、どちらがリーダーか決まっていないと、その都度どちらの手・足・目・耳を使うか決めなくてはなりません。自動的に「これはあなたね」と決まっている場合に比べると、ひと手間余分に働いているのに、成果も不本意なことが少なくありません。


お手軽に利き目を調べるには…


利き目を調べる方法もいろいろあって一長一短ですが、今日は道具不要の簡単な方法をひとつご紹介します。お友達と2人組で遊んでみてください。

①Aさんは顔の正面中央に両手の親指、人差し指を重ねてひし形の窓をつくります。
②この窓をだんだん小さくしながら、Bさんの鼻を眺めます。
(Bさんの立つ位置をいろいろ変えてもよいでしょう。)

ひし形窓から覗くよ

③Bさんは、ひし形窓からAさんのどちらの目が見えているか観察します。
その目が、そのときのAさんの利き目です。


生まれつき左利きだったなんて、30年以上知らなんだ!


私は生まれつき目・耳・手・足とも左利きだったらしいことに気付き、いろいろな霧が晴れたのはつい2,3年前のことです。

小さいころお箸で豆をつかむ練習などを右手でしていたら、知らないうちに右手利きになりました。目・耳・足の利き側のことなど考えもしませんでした。

でも思い当たることがあったのです。



さぼり左目利きのおかげで英語リーディングが苦手?!


いつもひどく不思議でした。日本人は英語を読んだり書けたりするのに聞いてもわからず、しゃべれないというではないですか。私は全く逆だったのです。難しいことも聴けば整理してあたまに入ったのですが、同じことを読もうとするとまるで勝手が違うのです。

確かに、音声に比べて、文字は音声に変換する手間が余分にかかるためでもあったのでしょう(日立フェローの小泉英明先生のご説明がわかりやすいです)。

でも、どう考えてもそれだけではありませんでした。英語を読むということが運動レベルでうまくいっていなかった…つまり目を動かせていなかったのです。

学生時代の私はそんなこと知りません。英語を読み始めると3行で寝てしまう自分を怠け者、アタマが悪い、体力がない、と責めました。アメリカ的な大学では英語のリーディングアサインメントを毎日山のように出されて途方にくれました。いろいろ変わった方法にも挑戦しました。いっとき面白い状態を味わえたりはするものの、どこか心の底でピンとくる「これだ!」という感覚はありませんでした。

利き目が左目で、しかもワガママで鼻から右側へはあまり行きたがらない(正中線を越えたがらない)ことを確認したとき、精神論で自分を責め、育ちの土台に忘れ物をしたまま新奇な方法に手をださなくてもいいんだ、とわかったのです。

さて、次回はどうしてモノグサな左目が英語を読むのに不都合なのか種明かしをいたしましょう。

トマティス博士の利き耳説はその次です。






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テーマ : 学びのサイエンス - ジャンル : 学校・教育

英語、小さいころ始めたのに…の科学的理由①

子どもがアメリカの子役のような発音で二言、三言英語を口にすると、おおっ!と驚く大人がいるものです。


「うらやましいな~♪僕も幼児英語やりたかった」
うちの子にも早くいい教室を見つけなきゃ」
子どもは呑み込みが早いからね~」
臨界期を過ぎちゃうとキビしいみたいだし」



子どもたちにできるだけ豊かで幸せな未来を願う大人が、幼いうちから英語をプレゼントしておきたいと思うのはごもっとも。


ただ、幼いうちに英語にふれるかどうかで一生が決まるわけではありません。人間はもっとすばらしく創られています。
お子さんにはお子さんの、大人の方には大人の方のすばらしさがあるのです。慌てたり、後悔したりはもったいない。その理由を3回にわたってお話します。


【臨界期はCritical Period
Final Call
じゃありません】

まるで飛行機の最終呼び出しのようですが…かっこいい英語習得の最終締め切りではありません。そもそも「臨界期仮説」は母語習得に関する仮説のひとつ。ある年齢を超えた野生児が言語を習得できるかどうかの研究から唱えられました。その資料を読むと、野生児が言語を「習得しなかった」のは、「教え方が下手だったんじゃないの?」と私には思えてなりません。


臨界期そのものの存在が実証されたわけではないのに、「絶対音感」と同様、日本では独特な存在感を持っているのは、なんともいやはや…。

ご参考:臨界期仮説を再検証(英語)


【脳にも庭師がいるんです!
ニューロンの刈込み
Neuro-pruning】
憶えるのが得意なコンピューターも、使わない機能、いらないごみファイルを片づけないと動作が重くなって困ります。


わたしたちの脳には、そんなレジストリクリーナーがもともとインストールされています。よく使う回路のニューロンが脂質でしっかり覆われ、そうでないものが裸でいると…ある物質が分泌されて……裸のニューロンは…さようなら、よく使っているニューロンがしっかり残ります。これをニューロンの刈込みと言います。


どんなに小さいころにどんなに沢山英語にふれさせられ、習得したとしても、自分にとってそのとき不要であれば片づける自由がある、と言ってもよいでしょう。


だから、「小さいころはあんなにかわいく英語を話していたのに、中学に入ったらサッカーばっかりで英語はまるでダメ…」なんて嘆かないことです。ぼっちゃんはアタマのレジストリクリーニングをちゃんとおやりになりました。

ご参考:ティーンのニューロン刈込み(英語)


ただ、これは私の憶測ですが、コンピューターのレジストリクリーニングと人間のニューロンの刈込みは少し違うようです。ニューロンという物質がなくなっても、パターンはどこかに覚えていて、また必要になったら埋め戻せるようになっているに違いない、と思うことがしばしばです。


ちょっと待って…?
幼いころにせっかく教えても、剪定してポイ…?


それがいいところなんです。


人間は庭のよう。いろいろな植物を楽しみながら、全体性を保つ庭園。
剪定した挙句庭がハゲ山のまま…なんてことにはなりません。


そこで次のキーワードは神経の可塑性 Neuro-plasticityです。
なんだかヘルメットを思わせる用語ですが…

テーマ : 英語・英会話学習 - ジャンル : 学校・教育

クラス最悪の運動神経、という恵み

(木曜は身体感覚メインでご紹介。
今日はごあいさつ的ですが)


思いがけないライフワークが、悩みや寂しさとして
幼いころに種蒔かれていることもあるように思います。


小学生のころ、私に蒔かれた種は
クラスで最悪の運動神経



ドッジボールは取れない、投げられない
跳び箱には座ってしまう
かけっこはビリ


何度繰り返し練習しても
なかなかできるようになりません。
身体はちっともいうことを聞きませんでした。
クラス全員の前で恥をかかせ続ける自分の身体が
ポンコツ車のようで、どれほど忌々しかったことか!

どういうわけか9才のころから
宗教、アチラの世界に惹かれやすかったのも
このズタ袋から早く出てしまいたかったからでしょう。


私はみっともない。
周りはみんな私をみっともないと思っている。
こんなんじゃだめ。


常にそう信じていました。


でも、4年生のとき
担任のアキオ先生が母にこう言ったのです。
「ユキコの体育、
成績表につける点は2になってしまうけど、
あのがんばりには
僕は5をあげたい
と思っているんです」


いっぺんに力が抜けて涙が出てきました。
アキオ先生はわかってくれている…!
自分でとった100点のテストよりうれしかったのです。
(ちなみに、帰りの会で
「日本全国酒飲み音頭」を歌おうと
学級会で決まってもOKな先生でした。
1週間確かに毎日歌いました。でもちょっと飽きた。)


紆余曲折を経て、初めての留学から21年後、
再びイギリスで学ぶことになりました。
21年前は中世英文学と演劇、
今度はINPPという研究所で反射をベンチマークとした
神経・運動発達ですから、
まるで畑違いに見えるかもしれません。
でも私は共通する軸をはっきりと感じていたのです…。


神経・運動発達というとなんだか難しそうですが、
こまごまとした事柄をつなげて
アニメのように思い浮かべると…美しいのです。
人はなんて素晴らしく創られているのだろう!
と感嘆します。

子どもたちの「わけのわからなかった振る舞い」が
意味のあるカラダコトバとして聞こえてくるのです。

それは、初めはわけのわからない英詩から
ひとつの世界が立ち上るのと似ています。
情報ではなく象徴の世界のようです。


私の運動神経がクラス最悪だった理由も見当が付き
初めて幼いころの自分を理解した気がしました。

悪かったのは運動神経ではなく、
感覚(神経)だったのです。
おさぼりを決め込んでいたのは目、
過敏だったのは触覚…でもそのおかげで
耳がとても働きものになりました



(この背景にはどうもATNR非対称緊張性頚反射、STNR対称緊張性頚反射そして両生類反射と呼ばれる反射一味のオイタもかかわっているようですが、それはまたのお楽しみ。)


みっともない私をがんばっていると見たアキオ先生。
先生はどんな目をしていらしたので、
そんなふうに見えたのでしょう。


そんなことを思いながら、子どもの姿勢や行動を
カラダコトバとして受信できる大人の輪が広がることを
願っています。


今年はいろいろやりますぞ。

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中高大、英語を10年も勉強したヒトなんていない

日本人は中高大と10年間英語を勉強するのにちっとも話せない、と言われます。それって本当?


公立中学の英語の時間数は週に4時限とすると年間140時限、3年間で420時限。高校も同様とすると、公立中高6年で840時限になります。1時限50分で換算すると700時間に相当します。そのうち先生が日本語で説明している時間が半分とすると、英語に触れている時間はわずか350時間。大学の必修英語が中高と同じ割合で続いたとして、大目に見ても中学から通して合計たったの600時間です。塾や家庭教師を含めるとしても、とても10年には及びません。


10年は大げさとしても、ある言語が自分なりに使えるようになるには最低接触時間が1000時間は必要という説があります。また、3歳になるまでに子どもは母語を3000時間聴いているとも言われます。10年かけて600時間では間延びしてスカスカ、お話になりません。

つまり、まだ日本人の多くのみなさんは、英語を学びはじめてさえいないのです。
10年もやってダメだった、なんて落ち込む必要はちっともありません。


さて、独学したい大人のみなさんにおすすめしたいのが、3か月以内100時間聴破です。この方法を提唱なさるのは浜松医科大元教授の植村研一先生。植村先生は検定外教科書Progress 21制作にあたり、音声教材の活用方法を神経科学の観点からご指導くださいました。

先生によれば、3か月以内に100時間、英語のネイティブが自然に自分の考えを話しているスピードのものを聴くと、日本語一色だった脳のウェルニッケ野に英語の中枢が分化するそうです

大切なのは英語のみの音源を使うこと。
日本語が混じっていると、すでに出来上がっている日本語中枢だのみになりがちで、英語中枢が確立されにくくなります。


言語中枢分化は何か国語でも何歳になっても大丈夫だそう。小さいうちから慌てることはありません。神経の可塑性に乾杯、思い立ったが吉日です。

便利な世の中になりました。CDとテキストで1000円余り。ラジオに張り付いてFENを聴いていたのが大昔のようです。
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(2004/01/17)
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臨界期?それは次回お話しましょう。


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